いろんな事が起きた一日でした。南イタリアは、個人旅行者にはいろいろと
不便な事が多い。とは聞いていたのですが、まさか日曜日に私鉄が運休であるとは、想像すらつきませんでした。代行運転のバスも日が暮れてからの一本だけ。しかもそのバス停は誰に聞いてもわからない。解らなければ「わからない。」って言ってくれればいいものを、適当な答えを教えてしまうのがどうも日和見的な南イタリア人の気質らしく、その適当な答えに終始振り回されっぱなし。タクシーは200ユーロと言われ、もちろんパス。
そこで、最後の手段、「ヒッチハイク」を敢行する事にしました。いつかはする事になるかなぁ。とはおもっていましたが、ついにその日が来たという感じ。幸い天気も良く、絶好のヒッチハイク日和?で概算100台目位で、配達中のおじさんに乗せてもらう事が出来ました。この車が止まってくれた時の嬉しさって、表現するのがホント難しいけど、かなり大きくしかもあまり経験出来ない種類の感動です。但し、その到着地は目的地ではなく、まだ半分。しかもそこからの移動手段はなく、(小さな町なので、タクシーすらない。。)ついに観念して、町に唯一あるホテル(☆☆☆☆)で値切り、50ユーロでその町「NOCI」に宿泊する事にしました。この時は、まさかここでの
滞在がこんなに思いで深い事になろうとは、まだ想像すら出来ませんでした。
チェックインが終わり、スーパーでも探そうと町を散策すると、なんかテントやらステージやら屋台やらを準備する気配。しかしその看板等を見てもイタリア語オンリーで全く解せず、人通りもまばら。なんだかなぁ。って小一時間歩いてると、7時くらいから急に人が増え始め、なんか皆一様に首から同じものをぶらさげ、ワイングラスを手に持っている。どうやら僕らは、イタリアの新酒ワインの解禁祭りに遭遇してしまった様だ。ワインとかもちろん大好きな僕達は、できればフランスでヌーボーの解禁にでくわしたかった位なので、まさか偶然にも泊まる事になった見知らぬ田舎町で、こんな素晴らしい祭りに遭遇できるとは。ホントに夢のようだ。
この祭りのシステムは、5ユーロでグラスを買い、町に十数か所あるいろんな種類の新酒ワインのポイントのうち、5種類選んで飲んでいい。という物。二
人いれば計10種類味見ができる。新酒ばかりこんなにテイスティングできる機会なんてそうない。。近郊からは沢山のワイン愛好家達が集まっており、グラス片手にそこかしこで「サルーテ!」の声が聞こえる。夕方まで静まり返っていて、宿も決まらずとても寂しく感じたこの町が、同じ町とは思えない程、活気に満ちている。明らかなよそ者は完全に僕らだけ。それだけにかなり注目を浴びている様で、ワインを注いでくれる量も、こころなしか多め。買い付けに来たと思って、詳しく説明しようとする人もいたりする。おかげですっかりいい気分になっちゃいました。
いやぁ、最初はどうなる事と思ったが、旅の中でも、かなり上位に入る思い出深く、楽しい一日になりました。これも辛抱強く、楽観的な視点を持ち続ける事ができたおかげ。いつでも、どんな事があっても楽しくしてやろう。という気合が全ての物事をプラスに変えるパワーになる。という事だと、改めて実感することができました。
イタリアの田舎町では、午前中やけにおしゃれした老人達を数多く見かける。(写真上)
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